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脳のクセを知って、コミュニケーションを良くする方法

「人とのコミュニケーションを少しでも良くしたい」
「人に伝わる言い回しが知りたい」
と思われている方に読んでいただきたい記事です。

脳は否定形を理解できない

「脳は否定語を理解できない」されています。

これがどういうことかというと、 「ピンクの象を想像しないでください」と言われると、「想像しないで」と言われたにもかかわらず、ほとんどの人が「ピンクの象」を頭に思い浮かべます。

日本語の構造上、否定する言葉が最後にくるから、否定されるまでに想像してしまうのは当然、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、英語圏でも同じ結果が証明されているのです。

脳は主語を理解できない

また、「脳は主語を理解できない」ともされています。

これがどういうことかというと、大脳新皮質(以下:新皮質)は主語を理解しているが、大脳辺縁系(以下:辺縁系)は主語を理解できない、ということ。

新皮質は、人間の進化過程で新しい時代に作られた脳の部分。つまり、人間らしい行動を司る部分。
辺縁系は、人間の進化過程で古くから脳に存在する部分。つまり、生命や本能に関わる部分。
新皮質では主語を理解できても、辺縁系では主語を理解できない。

ということは、意識レベルでは理解できても、無意識レベルでは理解できないということを表しています。

脳の性質を利用してコミュニケーションを良くする方法

脳の性質を利用してコミュニケーションを良くする方法を2つお伝えします。

「脳は否定形を理解できない」という脳の性質を利用する方法

あなたが関わりたくない人(仮にAさんとします)がいるとします。
「Aさんのこと嫌いだな…」 と思うのと、 「Aさんのこと好きじゃないな…」 と思うの、どちらが柔らかい表現に感じますか?

後者の方が「嫌い」の感情が和らいで、受け入れやすい感じがしたのではないでしょうか。  柔らかい表現にしたことで、脳に余裕が生まれ、Aさんに対してポジティブな感情を抱く可能性が大きくなります。

「脳は主語を理解できない」という脳の性質を利用する方法

「Aさんのこと嫌いだな…」と意識レベルで思っても、無意識レベルでは主語を理解できないため、「誰かが嫌い」という「誰か」の部分が単純に「自分」に置き換わります。
「Aさんのことを嫌い」と思うと、無意識レベルでは「自分のことを嫌い」となっているのです。

誰かの愚痴を言ってスッキリするかもしれませんが、それは一時のこと。
ジワジワと自分を嫌いになっているのだとしたら、怖いことですよね。

でも、すぐに考え方のクセを変えることはできない。
ではどうすればいいかというと、ポジティブを付け加えて、捉え方を変えてみる、という手段があります。

例えば、「Aさんのこと好きじゃない。でも良いところもある。」とポジティブな言葉を付け加えれば、自分を嫌いになることにストップをかけれる可能性が大きくなるのです。

子どもに親の想いを正しく伝えるためには?

子どもにしてほしくないことを注意するときがありますよね。

  • 「走らないで」
  • 「騒がないで」
  • 「触らないで」

走っている子に「走らないで」と伝えても、一瞬は止まるかもしれませんが、またすぐに走り出すことでしょう。

「脳は否定語を理解できない」ということに加えて、「じゃあ、どうすればいいの?」という具体的な情報がないからです。

では、どう伝えればいいか。
どうして欲しいのか、肯定的な言葉を使ってみましょう。

  • 「走らないで」⇒「歩こうね」
  • 「騒がないで」⇒「静かにしようね」「口を閉じようね」
  • 「触らないで」⇒「○○から手を離してね」

伝わったことが伝えたこと。
子どもに伝わるように、単刀直入に、分かりやすい言い換えをやってみましょう。       

意識して繰り返し使ってみる!すぐにできなくて当たり前!

「頑張ってコミュニケーション良くしようと思ったけど、変われない…」
「伝わるように考えていたのに、とっさに口から出た言葉は何も変わってない…」
「頑張っているはずなのに、どうしてうまくいかないんだろう」 

コミュニケーションを良くしようとすればするほど、もしかしたら悩みも大きくなってしまうかもしれません。

コミュニケーションの方法は、これまで自分の経験に基づく価値観に大きく影響されます。10年かかって形作られたものが、わずか1日で変わるということは、まず無いのです。

「こう言えば伝わるかな?」
「こう考えたらコミュニケーション良くなるかな?」
改善したい場面をシミュレーションして、意識して言葉を使う。
もし思うようにならなかったら、次はどうできるだろうか、を考える。
コミュニケーションを改善するために、この繰り返しをやってみてください。

とはいっても、自分ひとりで頑張るには、限界を感じることもあるのではないでしょうか。

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