- 自分では話を聞いているつもりなのに、「話聞いてる?」と言われる人
- 話をしてくれる人が「きちんと話を聞いてくれている」と思ってほしい人
- 会話のテンポが噛み合わない、会話のテンポの合わせ方が分からない人
相手の話を聴いているときに、相手が「話を聞いてくれているな」と感じやすくなり、あなたと相手との信頼関係を築くことに役に立つ方法について3つご紹介します。
- うなずき
- あいづち
- フィードバック
会話で信頼関係を築く方法がたくさんある中で、その中でも日常的に使いやすい3つについてお伝えします。
3つの方法 その1「うなずき」
相手が目の前にいる状況であれば、うなずき、あいづち、フィードバックの中では、うなずきが一番有効な方法です。
うなずきは、相手が話をしているときに、こちら側ができる行動で、相手が「話を聞いてくれている」を直接的に実感できます。
うなずきのポイントは、
- 深く、ゆっくり
- 相手の話すテンポやトーンにできるだけ合わせる
- うなずく前後にアイコンタクト
深く、ゆっくりと、相手の話すテンポやトーンに合わせてうなずくのは、相手に安心して話をしてもらうため。
浅く、早いうなずきは、相手が「話を急かされているのかな…」や「早く話を終わりたいのかな…」と思わせてしまうかもしれません。
アイコンタクトが大切な理由は、相手に「きちんと聞いていますよ」という意思表示ができるから。アイコンタクトが苦手であれば、目線は相手の鼻からノドあたりに視線を向け、身体は相手の方に向けることをオススメします。
相手の方を見ずに、相手の方に身体を向けずに、例えばスマートフォンを見ながら、深くゆっくりうなずいて話を聞いても、相手は「きちんと話を聞いてくれている」と実感することは無いでしょう。 相手の方から話をすることを止めてしまうかもしれません。
まずは、うなずき方を意識することから始めてみてはいかがでしょうか。
3つの方法 その2「あいづち」
あいづちも、相手が「話を聞いてくれている」を直接的に実感できる方法です。
あいづちのポイントは、
- 同じあいづちを繰り返さない
- 「あ・い・う・え・お」
- 「さ・し・す・せ・そ」
同じあいづちを繰り返していると、相手に「きちんと話を聞いてくれている」という実感しにくくなります。適当に話を聞いているのでは?という想いが湧きやすくなるからです。 そうなると、あいづちにバリエーションが必要になってきますよね。
そこでお伝えしたいのが、 あいづちの「あ・い・う・え・お」と「さ・し・す・せ・そ」です。
- 「あ」=「あぁ~」
- 「い」=「いいね!」
- 「う」=「うんうん」
- 「え」=「えぇ!?」
- 「お」=「おぉ!」
- 「さ」=「さすが」
- 「し」=「知らなかった」
- 「す」=「すごい」「すばらしい」
- 「せ」=「センスある」
- 「そ」=「そうなんだね」
あいづちを入れすぎると、相手の会話のテンポや話の流れが崩れやすくなり、逆効果になりがちなのでご注意を。
3つの方法 その3「フィードバック」
フィードバックとは、あいづちを応用させたもので、相手にとって受け取りやすく、理解しやすい内容を相手に返すこと。
相手が受け取りにくかったり、理解がしにくいフィードバックでは、相手は受け取ることや理解することにエネルギーを注ぐことになり、安心して話をすることから離れてしまいます。
もう1つ注意することがあります。
フィードバックには「こちらの感想や感情を入れない」ということ。
こちらの感想や感情を入れた時点で、相手の話ではなく、こちら側の話になってしまうからです。 相手は「自分が話しているのに…」と思うかもしれません。
フィードバックには種類がいくつかありますが、今回は2つご紹介します。
- 事実フィードバック
- 要約フィードバック
事実フィードバック
単純に相手の話の内容をオウム返しする方法です。
(例)
相手:「今度の休みに家族で行くんです。」
自分:「おぉ、家族で旅行なんですね。」
要約フィードバック
相手の話が長くなったり、内容が込み入って複雑になってきたりした時など、こちらが相手の話を要約し、まとめて返す方法です。
(例)
「要するに・・・・・ということですね」
「つまり・・・・・ということですね」
相手は、「自分の話をきちんと聞いてもらえてる」実感することで安心することができます。
コミュニケーションは大切だけど、気疲れしては本末転倒
スムーズなコミュニケーションには、うなずき、あいづち、フィードバックが有効なことをお伝えしてきました。
ただ、1つ注意していただきたいことがあります。
「良いうなづきをしなくては」
「タイミングのいいあいづちを打ちたい」
「どういうフィードバックが良いんだろう?」
など「どうすれば良いか?」を考えないこと。
相手の話を聴き、相手の気持ちに意識を向けていたはずなのに、その時点で自分の気持ちに意識が向いています。この状態になってしまうと、相手の話に傾聴するどころか、相手は「話を聞いてくれている」感じが薄れてしまうかもしれません。
また、次の一手を自分の中でぐるぐると考えてしまい、気疲れしてしまいがちです。
コミュニケーション力をアップさせるには、とにかく繰り返して、自分のものにしていくことが大切。
初めは、短い時間だけやってみたり、緊張しない相手の話で練習するなどから実践してみるのもいいかもしれません。
「良いコミュニケーションをとろう」とあまり気負い過ぎずに。
あなたに合ったコミュニケーション方法、あなたがしていきたいコミュニケーション方法があるはずです。
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